胡蝶蘭の育て方|水やりや肥料、置き場所などの注意点【冬編】

冬の胡蝶蘭の育て方

シリーズでお送りしている胡蝶蘭の育て方。

今回は、前回の秋編に続いて胡蝶蘭にとって最も過酷といわれる、「冬」の胡蝶蘭の育て方のポイントについてご紹介したいと思います。

冬に注意したい胡蝶蘭の置き場所、日光の当て方や温度管理、夜の防寒方法、水やり、肥料、冬にかかりやすい病気等についても詳しく解説していきます。

胡蝶蘭の育て方!冬に注意すべきポイントは?

熱帯育ちの胡蝶蘭は、気温が低く空気が乾燥する冬が大の苦手です。

そのため、胡蝶蘭を枯らさないためには、冬場の温度や湿度の管理が非常に重要になってきます。

胡蝶蘭は18度の低温が続くようになると花芽が伸び、花を咲かせる準備期間に入ります。

つまり、胡蝶蘭にとって「冬」は一年を通して最も大切な時期でもあるのです。

では一体どのような点に気をつけて胡蝶蘭を育てたら良いのか、冬に注意すべきポイントを7点にまとめました!

冬の胡蝶蘭の育て方のポイント!

  • 置き場所に注意する
  • 温度管理に気を配る
  • 夜は防寒対策が重要
  • 湿度管理にも注意する
  • 水やりは少なめに
  • 肥料は基本的に不要
  • 冬にかかりやすい病気に注意する

1.胡蝶蘭の置き場所に注意する

冬の胡蝶蘭の育て方 置き場所

気温が高い初夏から初秋にかけて順調に成長した胡蝶蘭は、早いもので11月中旬くらいになると花茎が顔をのぞかせます。

しかし、只でさえ日照不足の冬に室温が15度を下回る状態が続くと花芽の成長は止まり、休眠状態になってしまいます。

冬に胡蝶蘭を育てるには室内が一番ですが、その置き場所によって大きな差がでてしまうというわけです。

大切な胡蝶蘭を枯らさないためには、温度差が激しい昼夜で置き場所を変えることが大切なのです。

①日中は窓辺の日光をレース越しに!

日照時間が少なくなる冬場は、お天気が良いとつい直射日光に当ててあげたくなるかもしれませんが、胡蝶蘭にとってこれはNG。

葉焼けの原因にもなるので、冬でも約40%程度の遮光が必要です。

良く日が差し込む暖かい窓際で、レースのカーテン越しに当ててあげると良いでしょう。

②夜は部屋の中央で暖かく

日中は日当たりも良く暖かな窓際も、日が陰ってくるとグッと気温が下がってしまいます。

夕方になったら胡蝶蘭を窓際から離して、部屋の暖かい場所に移動させるようにしましょう。

2.冬の温度管理に気を配る

冬の胡蝶蘭の育て方 温度管理

胡蝶蘭にとって快適な温度は、18度~25度です。

そして、15度以上であれば花茎が伸びて開花しますが、下回ると休眠してしまいます。

つまり、胡蝶蘭を元気に冬越しさせるためには、最低気温15~18度以上を維持する必要があるということです。

寒さに弱い胡蝶蘭は5度を切ると枯れてしまうので、冬の温度管理には十分注意しなくてはなりません。

しかし、暖房が入った室内であれば18度以上をキープすることは簡単ですが、問題は暖房を切って就眠する夜中です。

では、どのように温度管理したら良いのでしょうか。

次の章からは、胡蝶蘭が冬を越すために欠かせない夜の防寒対策について紹介していきたいと思います。

3.冬の夜の防寒対策

冬の胡蝶蘭の育て方 夜の防寒対策

私たちが就眠する夜の時間帯は、外の気温も低くなる上に暖房も切ってしまうので室内の気温は一気に下がります。

夜中には、胡蝶蘭が枯れてしまう5度を下回ることもあるので、必ず防寒対策が必要となります。

ここでは手近なものでできる胡蝶蘭の防寒対策を紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

①新聞紙+段ボール+毛布

鉢の部分を新聞紙で覆い、段ボールを逆さまにしてかぶせます。

気温が低くなったらその上から毛布をかけます。

極端に冷える時は、鉢のそばに湯たんぽを置いてから段ボールと毛布で保温するのもおすすめです。

②発泡スチロール+毛布

段ボールと同じ要領で、発泡スチロールを逆さまにしてかぶせ、更に毛布をかけます。

③針金+ビニール

胡蝶蘭のサイズに合わせてドーム状に作った針金を用意します。

そこへ空気穴を開けたビニール袋をかけて、胡蝶蘭を覆います。

二酸化酸素がなければ光合成ができないので、必ず空気穴を空けるよう注意してくださいね。

以上のような防寒対策をした上で、段ボールや発泡スチロールの中の気温を測ってみてください。

それでも10度を切るようであれば、ホットカーペットの上に段ボールを敷き、その上で管理するか、プレートヒーターを設置するという方法もあります。

4.冬の湿度対策

冬の胡蝶蘭の育て方 湿度対策

高温多湿を好む胡蝶蘭にとって、空気の乾燥もストレスになります。

私たち人間に快適な湿度は40%~60%ですが、高温多湿を好む胡蝶蘭に適した湿度は70%とまさに梅雨なみ!

つまり、加湿器だけでは胡蝶蘭にとって快適な湿度は保てないというわけです。

特に暖房器具の温風が直接当たったり、極端に乾燥が進むと胡蝶蘭の花芽が枯れてしまうことがあります。

冬の水やりは少なめが鉄則ですが、葉にしわがでてきたら水不足のサインです。

葉の両面や株、蕾などに霧吹きで水をあげるようにしましょう。

また、暖房器具の温風が直接当たらないように注意してあげてくださいね。

5.水やりは少なめに!

の胡蝶蘭の育て方 水やり

気温が下がる冬は胡蝶蘭の成長も鈍くなるため、水の吸い上げも遅くなってきます。

にも関わらず、水を与え過ぎてしまうと根腐れなど病気の原因になってしまいます。

冬の胡蝶蘭の水やりは、できるだけ少なめにして根腐れを予防することが大切です。

はなと質問アイコン
Q.でも、水苔やバークが早く乾く気がするんだけど大丈夫?
A.原因は暖房器具による乾燥です!
冬に植え込み材料が早く乾いてしまう原因は、暖房器具などによる空気の乾燥によるものです。
胡蝶蘭自体が水を吸収しているわけでは無いので、あわてて水を与え過ぎると根腐れを起こす可能性があります。
根元ではなく、葉の両面に霧吹きで水をあげるようにしましょう。
はなとスタッフアイコン

冬の胡蝶蘭の水やりの量は?

秋に与えていた量の半分以下にして、1株ごとの根元に与えると良いでしょう。

冬の胡蝶蘭の水やりは水道水でいい?

私たち人間も冬場は水道水の水が冷たく感じるように、胡蝶蘭にとっても冷たい水はストレスを与えてしまいます。

よって、冬場の水やりは室温に合わせた暖かい水がおすすめです。

ペットボトルやジョウロに水を入れ、日向に1~2時間ほど置いて常温になってから水やりすると良いでしょう。

冬の胡蝶蘭の水やりのタイミングは?

冬の胡蝶蘭の水やりのタイミングの目安は、20日に1回程度

秋は胡蝶蘭の鉢植えの水苔の表面が乾いてから水やりを行いますが、冬はそこから更に2~3日後にあげるのがベストなタイミングです。

暖房が効いた午前中やお天気の良い暖かい日がおすすめです。

受け皿に溜まった水を放置すると根腐れを起こすので、気付いたら捨てるようにしてくださいね。

花が咲いている時の水やりは?

胡蝶蘭の花が咲くと、花から水分が蒸発するため、水の消耗が早くなります。
そのため、開花中は霧吹きによる乾燥防止と合わせて、鉢の中の乾き具合をこまめにチェックしましょう。1

6.肥料は基本的に要りません

冬の胡蝶蘭の育て方 肥料

気温が低い冬場は休眠期にあたるため、胡蝶蘭に限らず植物は肥料を吸収しなくなります。

成長が止まると肥料をあげたくなる気持ちは分かりますが、逆に根を傷めてしまう原因になるので冬の間の肥料は与えないでくださいね。

ただし、夜間でも18度~20度の室温を維持でき、胡蝶蘭が育つ環境が整っている場合には様子をみながら肥料を与えます。

花茎の伸長から開花にともない葉の色が薄くなるようなら肥料を施しましょう。肥料の濃度は夏場の50%程度でよいでしょう。1

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Q.胡蝶蘭が成長できる環境なのに肥料を与えなかったらどうなるの?
A.肥料欠乏になります。
肥料欠乏になった胡蝶蘭は、根がしっかり育っているのに葉っぱの色が薄くなります。
このような症状が現れたら、夏場に与えていた肥料を50%位の濃度に落として与えてください。
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7.冬に気をつけたい胡蝶蘭の病気

冬の胡蝶蘭の育て方 病気

冬は害虫による病気の心配はありませんが、寒さが苦手な胡蝶蘭の場合は「根腐れ」と「低温障害」に気をつける必要があります。

それでは、詳しくみていきましょう。

①根腐れ

冬に胡蝶蘭がかかりやすい病気で最も多いのは、水の与え過ぎによる「根腐れ」です。

鉢の中が常に湿った状態が続くとカビや細菌が繁殖し、「軟腐病」「褐斑細菌病」といった病気を引き起こします。

休止期に当たる冬場に胡蝶蘭がこうした病気にかかってしまうと回復力が弱いため、根腐れしてしまう可能性が高くなります。

そうならない為にも、冬の水やりには注意が必要です。

②低温障害

次に胡蝶蘭が冬にかかりやすい病気といえば、花が凍ってしおれてしまう「低温障害」です。

症状としては、花に元気が無くなり下に垂れてきます。

気温が低すぎることが原因なので、部屋の温度を15度以上に保つようにしましょう。

冬の胡蝶蘭の育て方Q&A

最後に、胡蝶蘭の冬の育て方としてよくある質問をQ&A形式でまとめてみました。

Q.花がしおれてしまったら?

はなと質問アイコン
冬場に胡蝶蘭の花がしおれてしまいました。
どのように対処したらよいのでしょうか?
A.花茎を切ります。

残念ながら、胡蝶蘭に限らず一度しおれてしまった花が復活することはありません。
早めに花茎を根元から切ることで、栄養分を他の花茎が育つのに活かすことができます。
カットした花茎は切り花として飾ると良いでしょう。

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Q.鉢に移し替えても良い?

はなと質問アイコン
贈りものにプラスチックの鉢に入った胡蝶蘭をいただきました。
このままだと水はけが悪そうなので、素焼きの鉢に植え替えても大丈夫ですか?
A.冬の植え替えは避けましょう。
胡蝶蘭に限らず、観葉植物は弱っている冬場に植え替えをしてしまうと根にダメージを受け、そこから腐っていく恐れがあります。
植え替えは春まで待つのが正解です。
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Q.床暖房であれば心配ない?

はなと質問アイコン
床暖房が入ったリビングは、夜でも室温が下がることはありません。
ここを胡蝶蘭の定位置にしておけば、冬越しも問題ありませんか?
A.つける花の数が少なくなるかもしれません。
確かに一日中適温をキープできれば、胡蝶蘭が枯れることはありません。
ただ、胡蝶蘭は昼と夜の温度変化によって育成が促進されます。
つまり、その分育成が鈍くなり花の数が少なくなる可能性があります。
こうした事態を避けるには、日中は15度~18度の部屋の窓際に移動させることをおすすめします。
はなとスタッフアイコン

まとめ

秋の胡蝶蘭の育て方まとめ

今回は、冬の胡蝶蘭の育て方のポイントについてご紹介しました。

確かに胡蝶蘭にとって冬は最も過酷な季節ですが、その分、冬越しさえできればひと安心!

10年、20年と胡蝶蘭の花姿を長く愛でるためにも、以下のポイントに気をつけて温度管理と湿度に注意することが大切です。

胡蝶蘭の育て方のポイント!

  • 日中はレース越しの日光に当てる
  • 夕方になったら窓際を避け暖かい場所に移す
  • 夜間は防寒対策をする
  • 水やりは鉢が乾いた更に2~3日後に
  • 加湿器や霧吹きで湿度を保つ
  • 暖房器具の温風を直接当てない
  • 室温は15~18度以上を保つ

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