胡蝶蘭の育て方|水やりや肥料、置き場所の注意点【秋編】

秋の胡蝶蘭の育て方

花持ちが良く、1年中その優雅な花姿を愉しめるとあって人気の「胡蝶蘭」ですが、実はその分季節毎に育て方のポイントがあります。

今回は、そんな四季の中でも、「秋」の胡蝶蘭の育て方のポイントについてご紹介したいと思います。

秋に注意したい胡蝶蘭の置き場所、日光の当て方、水やり、肥料、秋にかかりやすい病気等についても詳しく解説していきます。

胡蝶蘭の育て方!秋に注意すべきポイントは?

シンビジュームやカトレア等の洋ランに比べ、胡蝶蘭は高温多湿を好み、低温を嫌うという特徴を持っています。

その為、気温が高い初夏から初秋までは順調に成長しますが、気温が低くなる冬場は低温からしっかりと守ってやる必要があります。

更に、花芽が分化する秋は、来るべき冬への備えと同時にこの花芽分化を促進させる育て方をしなくてはなりません。

では一体どのような点に気をつけて胡蝶蘭を育てたら良いのか、秋に注意すべきポイントを次のようにまとめてみました。

秋の胡蝶蘭の育て方のポイント!

  • 置き場所に注意する
  • 水やりはやり過ぎない
  • 室温に気を配る
  • 肥料は室温と様子を見ながら
  • 立枯病に注意する

①胡蝶蘭の置き場所に注意する

置き場所に注意する

夏の間にしっかりと栄養を蓄えた胡蝶蘭の株は、早いものでは9月下旬頃から花芽の分化がはじまります。

日照時間が短くなり、寒暖差も激しくなるこれからの季節は、極力日光に当てるように注意しなくてはなりません。

何故なら、胡蝶蘭が良い花を咲かせる為には、日中に少しでも多く陽の光を浴びる事で光合成を促す必要があること。

そして、花芽分化の為には「温度変化」が大きく関係している為、気温が低下する前に十分に高温を保っておく必要があるからです。

とは言え、秋の日差しはまだまだ強い為、お肌と同じく、当て過ぎると胡蝶蘭も葉焼けを起こしてしまいます。

ではどのような点に注意したら良いのか、詳しく見ていきましょう。

①-1.日光はレース越しに!葉焼けに注意を

いくら朝晩は涼しくなったとは言え、秋は空気が澄んで夕方の陽射しが強くなってくるので油断は禁物です。

胡蝶蘭の葉焼けを防ぐ為にも、12月上旬位まではレースのカーテン越し程度の日光を当ててあげると良いでしょう。

30~50%遮光の優しい日光に当てるのがポイントです。

①-2.胡蝶蘭を戸外で栽培している際の注意点

胡蝶蘭を戸外で栽培している場合は、夏の間「遮光ネット」を利用されていたかと思います。

夏場と比べて秋になると、日光が斜めから差し込むようになるので、葉焼けを防ぐ為にも遮光ネットを少し南側にずらしてガードするようにしましょう。

また、秋の長雨の前までには室内に取りこむ事をおすすめします。

①-3.時間で日光をコントロールする

時間で日光をコントロールする

秋も深まり、夕方の陽射しの強さが和らいできたら、朝10時位までと午後3時以降に限定して直射日光が当たるようにコントロールするのもおすすめです。

こうする事で、より効率的に光合成を高める事ができます。

例え僅かな時間でも、来るべき冬を無事に越す為にもエネルギーを蓄えておく事はとても重要です。

②水やりはやり過ぎない!

水やりはやり過ぎない事!

秋は、日増しに日照時間が短くなり、気温が下がっていくのと同時に鉢の乾きも遅くなっていきます。

にも関わらず、鉢の乾き具合をよく確認しないまま、夏場と同じ感覚で水やりを続けると根腐れの原因になるので注意が必要です。

秋から冬にかけての胡蝶蘭の水やりは、控え目を心掛けましょう。

秋の胡蝶蘭の水やりのタイミングは?

秋の胡蝶蘭の水やりのタイミングの目安は、2~3週間に1回。
胡蝶蘭の鉢植えの根元を指で軽く押さえて完全に乾いていれば水やりのタイミングです。

くれぐれも夜間を避けて下さいね。

また、受け皿に溜まった水をそのままにしていると根腐れを起こすので、必ず捨てるようにしましょう。

③室温に気を配る

胡蝶蘭に適した温度は、昼間25~30度、夜間18~20度です。

胡蝶蘭は寒さに弱いので、最低気温が15度を割りそうになったら、戸外栽培の株は室内に移しましょう。

元々室内で育てていた胡蝶蘭は、夜間は冷たくなる窓際から離して低温から守ってあげて下さい。

④肥料は室温と様子を見ながら

また、夜間の室温が15度を下回ると、胡蝶蘭は育成にブレーキがかかり、肥料を吸収しなくなります。

他の植物同様、気温が低い期間は肥料を与え無くとも、その事が原因で枯れてしまうような事はありません。

よって、夜間に18~20度の室温確保が難しい場合には、一旦肥料を与えるのをストップして様子を見たほうが良いでしょう。

しかし、最近の住宅は保温性が高く、冬場でも胡蝶蘭に適した室温を確保できる環境が整ってきています。

このように胡蝶蘭が成長し得る環境下にある場合は、逆に肥料が必要となります。

適温を確保できる場合は肥料を

適温を維持しているにも関わらず、肥料を与えずに育てると、俗に言う肥料欠乏に陥る場合があります。

胡蝶蘭が肥料欠乏になると、根が十分育っているにも関わらず葉の色が薄いといった症状が現れます。

このような症状が見られたら、夏場に与えていた肥料を80%位の濃度に落としてあげて下さい。

胡蝶蘭が「お腹が空いた!」と言っているサインなので、負担にならない程度の養分を補ってあげる事が大切です。

はなと質問アイコン
Q.バークは肥料の代わりにはならないの?
A.バークは肥料では無く、植え込み材料です。
バークとは、樹皮を細かくしたもので、通気性や排水性を良くする為に使用されます。
したがって、バーク自体に保肥性はありません。
はなとスタッフアイコン

⑤立枯病に注意する

胡蝶蘭がかかりやすい秋の病気として、「立枯病」があります。

この病気は夏にかかりやすく進行が遅いという特徴がある為、秋になって胡蝶蘭の葉や株の調子が悪くなる場合があります。

更に、病状がかなり進行してからでないと見つからない事が多いので、胡蝶蘭にとっては大変厄介な病気だと言えます。

少しでも早く病状に気付けるよう、ここでは2種類の「立枯病」についてご説明しておきます。

⑤-1.フザリューム菌による立枯病

「フザリューム菌」とはカビ菌の一種で、水滴がたまって葉が蒸れる事で感染します。

フザリューム菌による立枯病の症状と対処法は下記の通りです。

フザリューム菌立枯病
症状 急に葉が黄色くなる
下葉から落ちていく
対処法1 湿度が高く蒸れるような場所を避け
風通しが良い場所に置く
対処法2 フザリューム菌に効果のある薬剤
を塗布する
タチガレン・リドミル等
対処法3 茎や根に感染した場合は
切除して植え替えが必要

⑤-2.リゾクトニア菌による立枯病

「リゾクトニア菌」もカビ菌の一種ですが、前述のフザリューム菌が葉に感染するのに対し、こちらは「根」に感染します。

水のやり過ぎや風通しの悪い環境で育ててしまうと、根にリゾクトニア菌が感染し、根腐れを起こします。

胡蝶蘭の根腐れのほとんどは、このリゾクトニア菌によるものです。

リゾクトニア菌による立枯病の症状と対処法は下記の通りです。

リゾクトニア菌立枯病
症状 葉にツヤが無くなる
しおれて黄色くなる
対処法1 湿度が高く蒸れるような場所を避け
風通しが良い場所に置く
対処法2 根元へ直接の水やりを避け
葉の表裏、根元表面のみ
霧吹きをする
対処法3 腐った根を切除して
植え替えが必要

これらの病気を見ても、胡蝶蘭を育てる際には『水をやり過ぎない』事と『風通しの悪い場所に置かない』事が大切だという事がお分かり頂けたかと思います。

「立枯病」が胡蝶蘭にとって厄介なのは、例え植え替えたとしても、日照時間や温度が不十分な季節では、それだけ回復が遅くなるという点です。

「立枯病」は気がついた時には手遅れになっていたというケースが多い為、以下の3点に気をつけましょう。

立枯病の予防ポイント!

  • 風通しの悪い場所に置かない
  • 根元が湿っているのに水を与え続けない
  • 受け皿に水が残ったままにしない

胡蝶蘭を病気から守るには、普段から花だけでなく、葉や茎に変化がないか注意深く観察する事が大切です。

秋の胡蝶蘭の育て方Q&A

Q.秋は花芽が分化すると聞いたのですが、花が咲かないのはなぜですか?

A.日光不足か置き場所に原因があると考えられます。

胡蝶蘭の花芽分化は、主に温度変化によって促されると言われています。

つまり、しっかり花芽分化させる為には、生育期に日光に良く当てて高温状態に慣らしておき、その高温から低温へと反応し易い状態にしておく必要があります。

株がしっかりしているにも関わらず花が咲かないという場合には、この日光が十分に足りていないか、温度変化がほとんど無い環境で育てられているかのどちらかと言えるでしょう。

但し、株が充実していれば、多少時期はずれても花芽が分化する可能性はあるので、根気強く優しい日光にできるだけ長時間当てるようにしてみて下さい。

まとめ

秋の胡蝶蘭の育て方まとめ

今回は、秋の胡蝶蘭の育て方のポイントについてご紹介しました。

胡蝶蘭はご存知の通り、正しい育て方ができていれば5年、10年と長く愉しめる稀有なお花です。

その為には、下記の4点に気をつけて、温度と湿度の管理を行う事が大切です。

胡蝶蘭の育て方のポイント!

  • 優しい日光に、できるだけ長時間当てる
  • 水やりは、鉢が乾いてから行う
  • 湿気が多い風通しの悪い場所に置かない
  • 室温は昼間25~30度、夜間18~20度を保つ

胡蝶蘭の花・葉・茎などの変化に少しでも早く気付く事ができれば、病気の進行を防ぐ事も可能です。

胡蝶蘭にとって苦手な冬を元気に越す為にも、秋にはベストコンディションに整えてあげたいですね。

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